単導体方式と比較して,多導体方式を採用した架空送電線路の特徴として,誤っているものは。
答え
イ.電流容量が大きく,送電容量が増加する。
ロ.電線表面の電位の傾きが下がり, コロナ放電が発生しやすい。
ハ.電線のインダクタンスが減少する。
ニ.電線の静電容量が増加する。
『出典:令和5年度第一種電気工事士筆記試験【午前】(問18)』
解説
正解は「ロ.電線表面の電位の傾きが下がり,コロナ放電が発生しやすい。」です。
この問題のポイントは、架空送電線路についてです。
架空送電線路の単導体方式とは、電線を1本の導体で構成する方式です。対して多導体方式は2~6本で構成される方式です。
多導体方式のメリットは次の通りです。
- コロナ放電を発生しにくくする。
- インダクタンスが減少する。
- 静電容量が増加する。
- 表皮効果が小さくなる。
上記から「ロ.電線表面の電位の傾きが下がり,コロナ放電が発生しやすい。」は誤りであることが分かります。
ボルベア
多導体方式はコロナ放電が発生しにくい!
コメント