問題
図のような直流回路において, a-b間の電圧[V]は。
答え
イ.2
ロ.3
ハ.4
ニ.5
『出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験(問2)』
解説
正解は「ロ.3」です。
この問題では、a-b間の電圧を求めます。
その為には、回路右側にある8[Ω]と5[Ω]それぞれにかかる電圧を計算し、その差が答えになります。
解き方
回路右側の抵抗を合成する
回路右側の4個の抵抗の直並列回路を1つの抵抗に合成します。これをRxとします。
まず直列部分の上側をR1、下側をR2として合成すると、次のようになります。
\(R_1=2+8\\~~~~=10[Ω]\) \(R_2=5+5\\~~~~=10[Ω]\)どちらも10[Ω]になることがわかります。
このR1とR2の並列回路を「和分の積」を使って合成すると、次のようになります。
\(R_x=\Large{\frac{R_1R_2}{R_1+R_2}}\\~~~~=\Large{\frac{10\times10}{10+10}}\\~~~~=\Large{\frac{100}{20}}\\~~~~=5[Ω]\)回路右側にかかる電圧を求める
先程の計算より回路全体で、5[Ω]と5[Ω]の直列回路が出来上がりました。同じ抵抗値なので、電圧は等しく分圧されることがわかります。すると右側の抵抗Rx部分には10[V]がかかっている事がわかります。
各所の電圧を求める
次に回路を初期のように戻して、右側部分に10[V]を当てはめて考えていきましょう。
ここから右側上部の8[Ω]と右側下部の5[Ω]にかかる電圧V1とV2を求めていきます。
分圧の式よりそれぞれ次のようになります。
\(V_1=\Large{\frac{8}{2+8}}\normalsize{V}\\~~~~=\Large{\frac{8}{10}}\normalsize{\times10}\\~~~~=8[V]\) \(V_2=\Large{\frac{5}{5+5}}\normalsize{V}\\~~~~=\Large{\frac{5}{10}}\normalsize{\times10}\\~~~~=5[V]\)a-b間の電圧を求める
a-b間の電圧はこのV1とV2の差なので次のようになります。
\(V_{ab}=V_1-V_2\\~~~~=8-5\\~~~~=3[V]\)ボルベア
a-b間の電圧はそれぞれにかかる電圧の差!
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