問題
図のような交流回路において,電流I=10A,抵抗Rにおける消費電力は800W, 誘導性リアクタンスXL=16Ω,容量性リアクタンスXC=10Ωである。この回路の電源電圧V [V]は。
答え
イ.80
ロ.100
ハ.120
ニ.200
『出典:平成30年度第一種電気工事士筆記試験(問4)』
解説
正解は「ロ.100」です。
この問題のポイントは、一つずつ足りない項目を求める事です。
回路自体は難しくないものです。しかし提示されているものが厄介で、丁寧に一つずつ解いていきましょう。
ボルベア
足りない項目を一個ずつ計算して求めよう!
解き方
抵抗Rを求める
答えの電圧を求めるには、インピーダンスZが必要です。しかし問題では、抵抗Rの値は提示されていません。
抵抗Rを求めるには、消費電力Pと電流Iを使います。消費電力Pは次の式で求めることができます。
\(P=I^2R\)これを使い抵抗Rを求めます。
\(R=\Large{\frac{P}{I^2}}\\~~~=\Large{\frac{800}{10^2}}\\~~~=8[Ω]\)インピーダンスZを求める
抵抗Rが求められたら、次にインピーダンスZを求めます。インピーダンスZは次の式で求められます。
\(Z=\sqrt{R^2+(X_L-X_C)^2}\)XLとXCは先に計算が必要なので注意しましょう。
この式からインピーダンスZを求めます。
\(Z=\sqrt{R^2+(X_L-X_C)^2}\\~~~=\sqrt{8^2+(16-10)^2}\\~~~=\sqrt{64+36}\\~~~=10[Ω]\)電圧Vを求める
電圧Vはここまでに求めた値があれば、オームの法則で求めることができます。
\(V=IZ\\~~~=10\times10\\~~~=100[V]\)
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