問題
図の直流回路において,抵抗3Ωに流れる電流I3の値[A] は。
答え
イ.3
ロ.9
ハ.12
ニ.18
『出典:2019年度第一種電気工事士筆記試験(問2)』
解説
正解は「ハ.12」です。
この問題のポイントは、回路図を分かりやすいように変換する事です。ぱっと見は複雑な回路図ですが、実は普通の回路図です。そこに気付けるかが問題です。
回路図を分かりやすくする
まず問題の回路図を分かりやすいように変換します。次のような形になります。
これに気付けるかが、この問題のポイントになります。変換する時のポイントは問題の図の●の接続点を起点に考えることです。
この図を使って解いていきます。
ボルベア
回路図を変換しよう!
解き方
並列接続部を合成する
問題の回路図には、2つの並列接続された抵抗が直列に接続されています。まず並列接続された抵抗をそれぞれ合成します。上側の抵抗をR1、下側をR2とします。
\(R_1=\Large{\frac{6\times6}{6+6}}\\~~~~=\Large{\frac{36}{12}}\\~~~~=3[Ω]\) \(R_2=\Large{\frac{6\times3}{6+3}}\\~~~~=\Large{\frac{18}{9}}\\~~~~=2[Ω]\)問題の部分にかかる電圧を計算する
先ほど求めた抵抗からR2にかかる電圧を求めます。分圧の式を使うと次のようになります。
\(V_2=\Large{\frac{R_2}{R_1+R_2}}\normalsize{V}\\~~~~=\Large{\frac{2}{3+2}}\normalsize{\times90}\\~~~~=36[V]\)並列回路にかかる電圧は等しいことから、問題の電流I3が流れる3Ωの抵抗にかかる電圧は36[V]と分かります。
電流I3を求める
先ほど求めた電圧より電流I3を求めます。
\(I_3=\Large{\frac{V}{R}}\\~~~~=\Large{\frac{36}{3}}\\~~~~=12[A]\)
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