問題
図のような交流回路において,10Ωの抵抗の消費電力[W]は。
ただし,ダイオードの電圧降下や電力損失は無視する。
答え
イ.100
ロ.200
ハ.500
ニ.1000
『出典:平成28年度第一種電気工事士筆記試験(問4)』
解説
正解は「ハ.500」です。
この問題は、消費電力についてです。
通常、消費電力はI2Rで求められます。しかし今回の問題では、逆流防止ダイオードが接続されているところがポイントです。
逆流防止ダイオードは、一方向しか電流を流せなくするものです。交流回路では、電流が行ったり来たりしています。これが逆流防止ダイオードにより一方向に制限され、結果的に半分になります。
これにより答えは、通常の計算ででた値の半分になります。
ボルベア
逆流防止ダイオードにより答えは半分!
解き方
電流を求める
回路に流れる電流をオームの法則により求めます。
\(I=\Large{\frac{V}{R}}\\~~=\Large{\frac{100}{10}}\\~~=10[A]\)消費電力を求める
先ほど求めた電流から、消費電力Pを公式により求めます。
\(P=I^2R\\~~~=10^2\times10\\~~~=1000[W]\)通常の計算で、消費電力が1000[W]であることが分かりました。答えは逆流防止ダイオードにより半分となるので、1000[W]の半分の500[W]となります。
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