②に示す引込柱及び引込ケーブルの施工に関する記述として,不適切なものは。
〔注〕図において,問いに直接関係のない部分等は,省略又は簡略化してある。
答え
イ.引込ケーブル立ち上がり部分を防護するため,地表からの高さ2m,地表下0.2mの範囲に防護管(鋼管)を施設し,雨水の浸入を防止する措置を行った。
ロ.引込ケーブルの地中埋設部分は,需要設備構内であるので,「電力ケーブルの地中埋設の施工方法(JIS C 3653)」に適合する材料を使用し,舗装下面から30㎝以上の深さに埋設した。
ハ.地中引込ケーブルは,鋼管による管路式としたが,鋼管に防食措置を施してあるので地中電線を収める鋼管の金属製部分の接地工事を省略した。
ニ.引込柱に設置した避雷器を接地するため,接地極からの電線を薄鋼電線管に収めて施設した。
『出典:令和5年度第一種電気工事士筆記試験【午後】(問31)』
解説
正解は「ニ.引込柱に設置した避雷器を接地するため,接地極からの電線を薄鋼電線管に収めて施設した。」です。
この問題のポイントは、引込柱及び引込ケーブルの施工についてです。
接地線は合成樹脂管に収めて施工するとなっているので、薄鋼電線管に収めてという「ニ.」の記述は誤りです。
これは接地線の被覆が損傷しており金属管と接触していた場合に、漏電時に金属管自体が電位上昇し、触れると感電する恐れがある為です。よって合成樹脂管とされています。
ボルベア
接地線の保護は合成樹脂管!
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