図のような交流回路において,抵抗12Ω,リアクタンス16Ω,電源電圧は96Vである。
この回路の皮相電力[V·A]は。
答え
イ.576
ロ.768
ハ.960
ニ.1344
『出典:令和5年度第一種電気工事士筆記試験【午前】(問1)』
解説
正解は「ハ.960」です。
この問題のポイントは、交流回路におけるリアクタンスの扱いについてです。
それぞれの電流を求めて合算しますが、抵抗とリアクタンスの電流なので単純な足し算とはならないので注意が必要です。
ボルベア
電流の合成に注意!
解き方
抵抗Rに流れる電流IRを求める
抵抗Rに流れる電流IRは次の式で求められます。
\(I_R=\Large{\frac{V}{R}}\\~~~~=\Large{\frac{96}{12}}\\~~~~=8[A]\)
リアクタンスXに流れる電流IXを求める
リアクタンスXに流れる電流IXは次の式で求められます。
\(I_X=\Large{\frac{V}{X}}\\~~~~=\Large{\frac{96}{16}}\\~~~~=6[A]\)
回路の電流Iを求める
これまでに求めたIRとIXを合成して電流Iを求めます。
\(I=\sqrt{{I_R}^{2}+{I_X}^{2}}\\~~=\sqrt{{8}^{2}+{6}^{2}}\\~~=\sqrt{100}\\~~=10[A]\)
皮相電力Sを求める
皮相電力Sは、電源電圧Vと電流Iから求められます。
\(S=VI\\~~~=96\times10\\~~~=960[VA]\)
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