問題
変圧器の出力に対する損失の特性曲線において, aが鉄損, bが銅損を表す特性曲線として,正しいものは。
答え
『出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験(問12)』
解説
正解は「ニ」です。
この問題は、鉄損と銅損の特性に関しての問題です。
鉄損と銅損の特徴
それぞれの特徴についてまとめます。
鉄損
鉄損は「無負荷損」の一種です。
鉄損は、出力(負荷の大きさ)に関係なく、一定量が発生します。仮に出力が0[kW]でも、電圧がかかって励磁していれば発生します。
銅損
銅損は「負荷損」の一種です。
銅損は出力(負荷の大きさ)に比例して、大きくなる特徴があります。負荷損Pcは次の式で求められます。
\(P_C=I^2r\)これから分かるように、電流の2乗に比例して大きくなります。
また出力が0[kW]であれば0[W]になります。
グラフの見方
まずaの鉄損について考えます。鉄損は出力に関係なく一定なので、「イ」か「ニ」になります。
次にbの銅損について考えます。銅損は電流の2乗に比例するので、負荷が大きくなればなるほどより大きくなります。これに当てはまるのは「ニ」しかありません。
よって答えは「ニ」になります。
ボルベア
鉄損と銅損の特徴を覚えておこう!
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