図は単相2線式の配電線路の単線結線図である。電線1線当たりの抵抗は,A-B間で0.1Ω,B-C間で0.2Ωである。A点の線間電圧が210Vで,B点,C点にそれぞれ負荷電流10Aの抵抗負荷があるとき,C 点の線間電圧[V]は。
ただし,線路リアクタンスは無視する。
答え
イ.200
ロ.202
ハ.204
ニ.208
『出典:令和6年度第一種電気工事士筆記試験(問6)』
解説
正解は「ロ.202」です。
この問題のポイントは、それぞれのポイントに流れる電流を考える事です。
ボルベア
各ポイントの電流を考えよう!
解き方
A-B間の電圧降下を考える
単相2線式の電圧降下は次の式で求められます。
\(電圧降下=2Ir\)
これを使ってA-B間の電圧降下を求めます。
またA-B間に流れる電流は、B点の負荷とC点の負荷の合算が流れています。
よって20[A]が流れています。
これを使って求めると次のようになります。
\(V_{A-B}=2Ir\\~~~~~~~~~=2\times20\times0.1\\~~~~~~~~~=4[V]\)
B-C間の電圧降下を考える
B-C間に流れる電流は、C点の負荷が流れています。
よって10[A]が流れています。
これを使って求めると次のようになります。
\(V_{B-C}=2Ir\\~~~~~~~~~=2\times10\times0.2\\~~~~~~~~~=4[V]\)
C点の電圧を考える
C点の電圧は電源電圧から、先ほど求めた電圧降下を引いたものになります。
よって次の式で求められます。
\(V_C=V-V_{A-B}-V_{B-C}\\~~~~~=210-4-4\\~~~~~=202[V]\)
よって答えは202[V]となります。
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