問題
高圧電路に施設する避雷器に関する記述として,誤っているものは。
答え
イ.雷電流により,避雷器内部の刷圧限流ヒューズが溶断し,電気設備を保護した。
ロ.高圧架空電線路から電気の供給を受ける受電電力500kWの需要場所の引込口に施設した。
ハ.近年では酸化亜鉛(ZnO)素子を使用したものが主流となっている。
ニ.避雷器にはA種接地工事を施した。
『出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験【午後】(問20)』
解説
正解は「イ.雷電流により,避雷器内部の刷圧限流ヒューズが溶断し,電気設備を保護した。」です。
この問題のポイントは、避雷器についてです。
避雷器にはヒューズは内蔵されていません。よって「イ.」は誤りです。
また似たような問題で、避雷器の上位の開閉器にヒューズを設置したなどもあります。避雷器には、落雷時に異常電流が流れるので、ヒューズを設けると溶断して回路から切り離されて機能しません。
よって避雷器とヒューズの組合せはありえません。
その他の記述は正しいので、併せて覚えておきましょう。
ボルベア
避雷器にヒューズはありえない!
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