【令和2年度】第一種電気工事士《筆記試験》問28

2020年度
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問題

高圧屋内配線を,乾燥した場所であって展開した場所に施設する場合の記述として,不適切なものは。

答え

イ.高圧ケーブルを金属管に収めて施設した。

ロ.高圧ケーブルを金属ダクトに収めて施設した。

ハ.接触防護措置を施した高圧絶縁電線をがいし引き工事により施設した。

ニ.高圧絶縁電線を金属管に収めて施設した。

『出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験(問28)』

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解説

正解は「ニ.高圧絶縁電線を金属管に収めて施設した。」です。

この問題は、高圧屋内配線についてです。

高圧屋内配線については、「電気設備の技術基準の解釈」の168条にて定められています。

これにより工事方法は、次の2つと決められています。

  • がいし引き工事(乾燥した場所であって展開した場所に限る。)
  • ケーブル工事

これから「ニ」の金属管工事は誤りとなります。

ボルベア
ボルベア

高圧屋内配線の工事方法は2つだけ!

他の記述について

その他の記述についても簡単に解説します。

高圧ケーブルを金属管に収めて施設した。

これは、ケーブル工事という事で正しい記述です。

また金属管は、「管その他のケーブルを収める防護装置」に該当するので、収めるのは問題ありません。しかしこれらの金属は接地が必要です。

高圧ケーブルを金属ダクトに収めて施設した。

これも先ほどと同じく、ケーブル工事という事で正しい記述です。

また金属ダクトは、「管その他のケーブルを収める防護装置」に該当するので、収めるのは問題ありません。しかしこれらの金属は接地が必要です。

接触防護措置を施した高圧絶縁電線をがいし引き工事により施設した。

これはがいし引き工事という事で問題ありません。

また、がいし引き工事の条件に「接触防護措置を施すこと」となっているので正しいです。

接触防護措置とは「電気設備の技術基準の解釈」の第1条にて次のいずれかに適合する事と定められています。

  • 設備を、屋内にあっては床上2.3m以上、屋外にあっては地表上2.5m以上の高さに、かつ、人が通る場所から手を伸ばしても触れることのない範囲に施設すること。
  • 設備に人が接近又は接触しないよう、さく、へい等を設け、又は設備を金属管に収める等の防護措置を施すこと。

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