【2019年度】第一種電気工事士《筆記試験》問31

2019年度
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問題

②に示す構内の高圧地中引込線を施設する場合の施工方法として,不適切なものは。

〔注〕

  1. 図において,問いに直接関係のない部分等は,省略又は簡略化してある。
  2. UGS: 地中線用地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器

答え

イ.地中電線に堅ろうながい装を有するケーブルを使用し,埋設深さ(士冠)を1.2mとした。

ロ.地中電線を収める防護装置に鋼管を使用した管路式とし,管路の接地を省略した。

ハ.地中電線を収める防護装置に波付硬質合成樹脂管(FEP)を使用した。

ニ.地中電線路を直接埋設式により施設し,長さが20mであったので電圧の表示を省略した。

『出典:2019年度第一種電気工事士筆記試験(問31)』

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解説

正解は「ニ.地中電線路を直接埋設式により施設し,長さが20mであったので電圧の表示を省略した。」です。

この問題は、高圧ケーブルの地中電線路についてです。

電圧の表示については「電気設備の技術基準の解釈」の120条にて定められています。そこでは表示の省略ができるのは15m以下となっています。よって問題の記述の20mでは、表示の省略はできません。

ボルベア
ボルベア

表示の省略ができるのは15m以下!

他の記述について

その他の記述について解説します。

地中電線に堅ろうながい装を有するケーブルを使用し,埋設深さ(士冠)を1.2mとした。

これは正しい記述です。

直接埋設式については「電気設備の技術基準の解釈」の120条にて定められています。

そこで埋設の深さは、「車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所においては1.2m以上、その他の場所においては0.6m以上であること。ただし、使用するケーブルの種類、施設条件等を考慮し、これに加わる圧力に耐えるよう施設する場合はこの限りでない。」とされています。

地中電線を収める防護装置に鋼管を使用した管路式とし,管路の接地を省略した。

これは正しい記述です。

地中電線路の接地については、「電気設備の技術基準の解釈」の123条にて定められています。

そこでは省略できるのは次の通りとされています。

  1. ケーブルを支持する金物類
  2. 前項各号に掲げるもののうち、防食措置を施した部分
  3. 地中電線を管路式により施設した部分における、金属製の管路

この記述では3に該当するので、省略ができます。

地中電線を収める防護装置に波付硬質合成樹脂管(FEP)を使用した。

これは正しい記述です。

波付硬質合成樹脂管(FEP)は防護装置として使用できます。

詳しくはJISの「C 3653:2004電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」に記載があります。

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