問題
変圧器の損失に関する記述として,誤っているものは。
答え
イ.銅損と鉄損が等しいときに変圧器の効率が最大となる。
ロ.無負荷損の大部分は鉄損である。
ハ.鉄損にはヒステリシス損と渦電流損がある。
ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。
『出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験【午前】(問13)』
解説
正解は「ニ.負荷電流が2倍になれば銅損は2倍になる。」です。
この問題のポイントは、変圧器の損失についてです。
銅損は、負荷電流の2乗に比例します。
よって「二.」は誤った記述です。
ボルベア
銅損は負荷電流の2乗に比例する!
他の記述について
他の記述についても簡単に解説しておきます。
イ.銅損と鉄損が等しいときに変圧器の効率が最大となる。
これは正しい記述です。
銅損と鉄損が等しい時に変圧器の効率が最大となります。
これは計算問題でも、出題される時があるので覚えておきましょう。
ロ.無負荷損の大部分は鉄損である。
これは正しい記述です。
無負荷損は次の3つに分類できます。
- 鉄損
- 励磁電流による巻線抵抗損
- 絶縁物の誘電体損
しかし、その損失の殆どは鉄損です。
ハ.鉄損にはヒステリシス損と渦電流損がある。
これは正しい記述です。
鉄損は次の2つに分類されます。
- ヒステリシス損
- 渦電流損
これもよく出る問題なので覚えておきましょう。
コメント