図のような電路において,変圧器(6600/210V)の二次側の1線がB種接地工事されている。このB種接地工事の接地抵抗値が10Ω,負荷の金属製外箱のD種接地工事の接地抵抗値が40Ωであった。金属製外箱のA点で完全地絡を生じたとき,A点の対地電圧[V]の値は。
ただし,金属製外箱,配線及び変圧器のインピーダンスは無視する。
答え
イ.32
ロ.168
ハ.210
ニ.420
『出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験【午前】(問9)』
解説
正解は「ロ.168」です。
この問題のポイントは、完全地絡時の対地電圧についてです。
問題の状況となれば、EDとEBの抵抗の直列回路に対地電圧がかかっている状態となります。
A点の対地電圧はEDにかかる電圧となるので、それを求めればいいです。
また今回はΔ結線なので相電圧=対地電圧ですが、Y結線であれば変わってくるので注意が必要です。
ボルベア
等価回路を考えよう!
解き方
直列に接続される2つの抵抗の分圧は次の式で求められます。
\(V_D=\Large{\frac{R_D}{{R_B}+{R_D}}}\normalsize{V}\\~~~~~=\Large{\frac{40}{10+40}}\normalsize{\times210}\\~~~~~=\Large{\frac{40}{50}}\normalsize{\times210}\\~~~~~=168[V]\)
コメント