【2019年度】第一種電気工事士《筆記試験》問28

2019年度
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問題

金属管工事の記述として,不適切なものは。

答え

イ.金属管に, 直径2.6mmの絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)を収めて施設した。

ロ.金属管に,高圧絶縁電線を収めて,高圧屋内配線を施設した。

ハ.金属管を湿気の多い場所に施設するため,防湿装置を施した。

ニ.使用電圧が200Vの電路に使用する金属管にD種接地工事を施した。

『出典:2019年度第一種電気工事士筆記試験(問28)』

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解説

正解は「ロ.金属管に,高圧絶縁電線を収めて,高圧屋内配線を施設した。」です。

この問題は、金属管工事についてです。

高圧屋内配線では、電線はケーブルであることが求められています。これは「電気設備の技術基準の解釈」の169条にて定められています。よって高圧絶縁電線で高圧屋内配線は不適切です。

正しい記述は「金属管に,高圧ケーブルを収めて,高圧屋内配線を施設した。」となります。

ボルベア
ボルベア

高圧屋内配線に使用できる電線はケーブルのみ!

他の記述について

その他の記述について解説します。

金属管に, 直径2.6mmの絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)を収めて施設した。

これは正しい記述です。「電気設備の技術基準の解釈」の159条にて定められています。

金属管工事による、低圧屋内配線で使用できる電線の条件は次の通りです。

  • 絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く。)であること。
  • より線又は直径3.2mm(アルミ線にあっては、4mm)以下の単線であること。ただし、短小な金属管に収めるものは、この限りでない。

金属管を湿気の多い場所に施設するため,防湿装置を施した。

これは正しい記述です。「電気設備の技術基準の解釈」の159条にて定められています。

「湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、防湿装置を施すこと。」となっています。

使用電圧が200Vの電路に使用する金属管にD種接地工事を施した。

これは正しい記述です。「電気設備の技術基準の解釈」の159条にて定められています。

使用電圧が300V以下の場合は、金属管にD種接地工事を施す事となっています。

これを省略する条件は次の通りです。

  • 管の長さ(2本以上の管を接続して使用する場合は、その全長。以下この条において同じ。)が4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合
  • 屋内配線の使用電圧が直流300V又は交流対地電圧150V以下の場合において、その電線を収める管の長さが8m以下のものに簡易接触防護措置(金属製のものであって、防護措置を施す管と電気的に接続するおそれがあるもので防護する方法を除く。)を施すとき又は乾燥した場所に施設するとき

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