問題
③に示す高圧キュービクル内に設置した機器の接地工事において,使用する接地線の太さ及び種類について,適切なものは。
〔注〕1.図において,問いに直接関係のない部分等は,省略又は簡略化してある。
2.UGS:地中線用地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器
答え
イ.変圧器二次側,低圧の1端子に施す接地線に,断面積3.5㎜2の軟銅線を使用した。
ロ.変圧器の金属製外箱に施す接地線に,直径2.0㎜の硬アルミ線を使用した。
ハ.LBSの金属製部分に施す接地線に,直径1.6㎜の硬銅線を使用した。
ニ.高圧進相コンデンサの金属製外箱に施す接地線に,断面積5.5㎜2の軟銅線を使用した。
『出典:平成28年度第一種電気工事士筆記試験(問32)』
解説
正解は「ニ.高圧進相コンデンサの金属製外箱に施す接地線に,断面積5.5m面の軟銅線を使用した。」です。
この問題は、接地工事についてです。
各機器の接地工事の種別と電線サイズから。適切かどうかを判断します。
それぞれについて解説します。
接地工事の種別とサイズを覚えておこう!
各記述について
各記述について、考えていきます。
変圧器二次側,低圧の1端子に施す接地線に,断面積3.5㎜2の軟銅線を使用した。
変圧器の二次側の1端子に施すのはB種接地工事です。
B種接地工事の接地線のサイズは、直径2.6㎜以上の軟銅線が必要です。
直径2.6㎜以上は断面積に直すと5.3㎜2以上となり、記述の3.5㎜2では不適切です。
変圧器の金属製外箱に施す接地線に,直径2.0㎜の硬アルミ線を使用した。
変圧器の金属製外箱に施すのはA種接地工事です。
A種接地工事の接地線のサイズは、直径2.6㎜以上の軟銅線が必要です。
サイズについては問題ありませんが、硬アルミ線では不適切です。
LBSの金属製部分に施す接地線に,直径1.6㎜の硬銅線を使用した。
LBSの金属製部分に施すのはA種接地工事です。
A種接地工事の接地線のサイズは、直径2.6㎜以上の軟銅線が必要です。
サイズおよび材質ともに不適切です。
高圧進相コンデンサの金属製外箱に施す接地線に,断面積5.5㎜2の軟銅線を使用した。
高圧進相コンデンサの金属製外箱に施すのはA種接地工事です。
A種接地工事の接地線のサイズは、直径2.6㎜以上の軟銅線が必要です。
直径2.6㎜以上は断面積に直すと5.3㎜2以上となります。
サイズおよび材質ともに適切です。
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