③に示すケーブルラックの施工に関する記述として,誤っているものは。
〔注〕図において,問いに直接関係のない部分等は,省略又は簡略化してある。
答え
イ.長さ3m,床上2.1mの高さに設置したケーブルラックを乾燥した場所に施設し,A種接地工事を省略した。
ロ.ケーブルラック上の高圧ケーブルと弱電流電線を15㎝離隔して施設した。
ハ.ケーブルラック上の高圧ケーブルの支持点間の距離を,ケーブルが移動しない距離で施設した。
ニ.電気シャフトの防火壁のケーブルラック貰通部に防火措置を施した。
『出典:令和5年度第一種電気工事士筆記試験【午後】(問32)』
解説
正解は「イ.長さ3m,床上2.1mの高さに設置したケーブルラックを乾燥した場所に施設し,A種接地工事を省略した。」です。
この問題のポイントは、ケーブルラックの施工についてです。
ケーブルラックはケーブル工事に該当し、管その他の電線を収める防護装置の金属製部分に該当します。
また今回は、高圧引込ケーブルであることがポイントです。
ケーブル工事による高圧屋内配線では、いかなる場合も防護装置の金属製部分の接地の省略は不可能です。
基本的にはA種接地工事が必要です。ただし接触防護措置を施す場合は、D種接地工事にすることができます。
これが低圧屋内配線であれば、長さが4m以下なので接地の省略が可能です。低圧と高圧での違いに注意しましょう。
ボルベア
高圧のケーブルラックの接地は省略できない!
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