【令和4年度（午前）】第一種電気工事士《筆記試験》問13

問題

蓄電池に関する記述として，正しいものは。

答え

イ．鉛蓄電池の電解液は，希硫酸である。

ロ．アルカリ蓄電池の放電の程度を知るためには，電解液の比重を測定する。

ハ．アルカリ蓄電池は，過放電すると充電が不可能になる。

ニ．単ーセルの起電力は，鉛蓄電池よりアルカリ蓄電池の方が高い。

『出典：令和4年度第一種電気工事士筆記試験【午前】（問13）』

解説

正解は「イ．鉛蓄電池の電解液は，希硫酸である。」です。

この問題のポイントは、蓄電池の特徴ついてです。

鉛蓄電池の電解液は希硫酸です。またアルカリ蓄電池の電解液はアルカリ溶液です。併せて覚えておきましょう。

その他の記述についても正しいものを覚えておきましょう。

他の記述について

ロ．アルカリ蓄電池の放電の程度を知るためには，電解液の比重を測定する。

アルカリ蓄電池は放電の程度によって、電解液の比重は変化しません。

しかし鉛蓄電池の場合は変化があり、放電の程度を知るのに電解液の比重測定は有効です。

ハ．アルカリ蓄電池は，過放電すると充電が不可能になる。

アルカリ蓄電池は過放電に強い特徴があるので、記述は誤りです。

ニ．単ーセルの起電力は，鉛蓄電池よりアルカリ蓄電池の方が高い。

単一セルの起電力は鉛蓄電池は2Vで、アルカリ蓄電池は1.2Vです。

よって鉛蓄電池の方が高いので、記述は誤りです。