問題
乾燥した場所であって展開した場所に施設する使用電圧100Vの金属線ぴ工事の記述として,誤っているものは。
答え
イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。
ロ.使用するボックスは,「電気用品安全法」の適用を受けるものであること。
ハ.電線を収める線びの長さが12mの場合, D種接地工事を施さなければならない。
ニ.線ぴ相互を接続する場合,堅ろうに,かつ,電気的に完全に接続しなければならない。
『出典:令和2年度第一種電気工事士筆記試験(問27)』
解説
正解は「イ.電線にはケーブルを使用しなければならない。」です。
この問題は、金属線ぴ工事に関するものです。
金属線ぴ工事に使用できない電線は、屋外用ビニル絶縁電線(OW)です。それ以外は使用できるので、「イ」が間違いです。
ボルベア
金属線ぴ工事に使えない電線は屋外用ビニル絶縁電線だけ!
その他の記述について
ロ.使用するボックスは,「電気用品安全法」の適用を受けるものであること。
金属製のボックスも「電気用品安全法」における、特定電気用品以外の電気用品に該当します。
よって適用を受けないといけません。
ハ.電線を収める線びの長さが12mの場合, D種接地工事を施さなければならない。
金属線ぴ工事の線ぴの接地工事を省略できるのは、次の通りです。
- 金属線ぴの全長が4m以下の場合
- 対地電圧が150V以下で金属線ぴの全長が8m以下の金属線ぴに簡易接触防護措置を施す、または乾燥した場所に施設する場合
これから長さが12mでは、接地工事は省略できません。
ニ.線ぴ相互を接続する場合,堅ろうに,かつ,電気的に完全に接続しなければならない。
金属線ぴは当然、金属でできています。その為に感電を防ぐ目的で接地工事が必要です。
線ぴ相互を電気的に完全に接続することで、確実に接地を施します。
コメント