【2016年度】第一種電気工事士《筆記試験》問22

問題

写真に示す品物の用途は。

答え

イ．容量300kV･A未満の変圧器の一次側保護装置として用いる。

ロ．保護継電器と組み合わせて，遮断器として用いる。

ハ．電カヒューズと組み合わせて，高圧交流負荷開閉器として用いる。

ニ．停電作業などの際に，電路を開路しておく装置として用いる。

『出典：平成28年度第一種電気工事士筆記試験(問22)』

解説

正解は「ニ．停電作業などの際に，電路を開路しておく装置として用いる。」です。

この問題は、断路器についてです。

問題の写真は断路器です。断路器は、記述の通り停電作業時などに電路を開路しておく為に設置されます。

断路器の特徴として、電流が流れている状態では操作してはいけません。これは高圧の電流を開放する際に発生する、アークの消弧能力が無い為です。

開閉器や遮断器は様々な方法でアークを消弧しています。例として真空遮断器では、真空の中で消弧したりします。

写真の見分けるポイントとして、ただの金属の刃しかないところです。これは先ほどのアークの消弧能力に関係しています。何もない金属の刃という事は、アークの消弧能力が無いと関連付けられます。