【令和6年度（上期）】第ニ種電気工事士《筆記試験》問10

問題

低圧屋内配線の分岐回路の設計で，配線用遮断器，分岐回路の電線の太さ及びコンセントの組合せとして，適切なものは。

ただし，分岐点から配線用遮断器までは3m，配線用遮断器からコンセントまでは8mとし，電線の数値は分岐回路の電線(軟銅線)の太さを示す。

また，コンセントは兼用コンセントではないものとする。

答え

『出典：令和6年度【上期】第ニ種電気工事士筆記試験（問10）』

解説

正解は「イ．」です。

この問題のポイントは、分岐回路の設計についてです。

答えの選択肢を一つずつ条件に適合するか確認しましょう。

各選択肢について

イ．

配線用遮断器が20Aの場合、電線の太さは2.0㎜以上でなければいけません。これについては適合しています。

またコンセントの定格電流は20Aまでとなっているので、これも適合しています。

よって正しいです。

ロ．

配線用遮断器が30Aの場合、電線の太さは2.6㎜以上でなければいけません。よって問題では2.0㎜となっているので不適合です。

また配線用遮断器が30Aの場合のコンセントは、20A以上30A以下でなければいけません。よって、これも不適合です。

ハ．

配線用遮断器が20Aの場合、電線の太さは2.0㎜以上でなければいけません。よって問題では1.6㎜となっているので不適合です。

また配線用遮断器が20Aの場合のコンセントは、20A以下でなければいけません。よって、これも不適合です。

ニ．

配線用遮断器が30Aの場合、電線の太さは2.6㎜以上でなければいけません。これについては適合しています。

しかし配線用遮断器が30Aの場合のコンセントは、20A以上30A以下でなければいけません。よって、これは不適合です。