【令和5年度(午後)】第一種電気工事士《筆記試験》問1

2023年度(令和5年度)午後
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問題

図のような鉄心にコイルを巻き付けたエアギャップのある磁気回路の磁束Φを2×10-3Wbにするために必要な起磁力Fm[A]は。

ただし,鉄心の磁気抵抗R1=8×105H-1,エアギャップの磁気抵抗R2=6×105H-1とする。

答え

イ.1400

ロ.2000

ハ.2800

ニ.3000

『出典:令和5年度第一種電気工事士筆記試験【午後】(問1)』

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解説

正解は「ハ.2800」です。

この問題のポイントは、磁器回路の計算についてです。

磁器回路の計算はあまり出題されない問題です。一見、難しそうに感じますが、電気回路のオームの法則に当てはめて導くことができます。

図にある対応する磁器回路をオームの法則に当てはめて解くことができます。

ボルベア
ボルベア

磁器回路版のオームの法則を覚えておこう!

解き方

磁器回路版のオームの法則に当てはめる

問題にある対応する磁器回路の図から、オームの法則に沿うものを考えます。

Fは電源の図記号にあるので、電圧Vとできます。単位は[A]ですが、電圧Vと考えます。

Φは流れている図記号があるので、電流Iとできます。

Rは図記号のまま、抵抗Rとできます。

これから求めたいFを求める式は次の通りとなります。

\(~~V=IR\\F_m=ΦR\\~~~~~=Φ\times(R_1+R_2)\)

Fmを求める

前述の式から起磁力Fmを求めます。

\(F_m=ΦR\\~~~~~=Φ\times(R_1+R_2)\\~~~~~=2\times10^{-3}\times(8\times10^{5}+6\times10^{5})\\~~~~~=2\times10^{-3}\times14\times10^{5}\\~~~~~=28\times10^{2}\\~~~~~=2800[A]\)

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