定格電圧100V,定格消費電力1kWの電熱器を,電源電圧90Vで10分間使用したときの発生熱量[kJ]は。
ただし,電熱器の抵抗の温度による変化は無視するものとする。
答え
イ.292
ロ.324
ハ.486
ニ.540
『出典:令和4年度第一種電気工事士筆記試験【午後】(問12)』
解説
正解は「ハ.486」です。
この問題のポイントは、熱量の計算についてです。
電力[W]を熱量[J]に変換する式を覚えておきましょう。
ボルベア
熱量の計算を覚えておこう!
解き方
抵抗Rを求める
定格値から電熱器の抵抗Rを求めます。
定格消費電力が1[kW]なので、1000[W]にすることを忘れないようにしましょう。
\(P=\Large{\frac{V^{2}}{R}}\\R=\Large{\frac{V^{2}}{P}}\\~~~=\Large{\frac{100^{2}}{1000}}\\~~~=10[Ω]\)
90Vの時の消費電力Pを求める
電源電圧が90Vの時の消費電力を求めます。
\(P=\Large{\frac{V^{2}}{R}}\\~~~=\Large{\frac{90^{2}}{10}}\\~~~=810[W]\)
熱量Jを求める
先ほど求めた消費電力Pと時間tから、熱量Jを求めます。
問題では時間が10分間となっていますが、計算では秒[s]にする必要があります。
なのでt=600[s]となります。
\(J=Pt\\~~~=810\times600\\~~~=486000[J]\\~~~=486[kJ]\)
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