問題
図のように取り付け角度が30°となるように支線を施設する場合,支線の許容張力をTs=24.8kNとし,支線の安全率を2とすると,電線の水平張力Tの最大値[kN]は。
答え
イ.3.1
ロ.6.2
ハ.10.7
ニ.24.8
『出典:令和3年度第一種電気工事士筆記試験【午前】(問8)』
解説
正解は「ロ.6.2」です。
この問題のポイントは、張力の計算です。
出題率は低いですが、余裕がある場合は覚えておきましょう。
ボルベア
張力の計算を覚えておこう!
解き方
支線の許容張力を水平に換算する
支線の許容張力は24.8kNとなっていますが、これは支線を張ってある30°の向きに対してです。
問題で求められている電線は水平なので、その向きの張力に換算する必要があります。
換算した後の張力をTHとすると、次の式で求められます。
\(T_H=T_S\times\sin\theta\\~~~~~=24.8\times\sin30^{\circ}\\~~~~~=24.8\times\Large{\frac{1}{2}}\\~~~~~=12.4[kN]\)
電線の水平張力の最大値を求める
前項で計算したTHは水平方向の右向きに許容できる張力です。
問題で求められている電線の水平張力(T)の最大値とは、TH以下の値でないといけません。また問題では安全率が2となっているので、下記の式で求められます。
\(T=T_H\times\Large{\frac{1}{2}}\\~~~=12.4\times\Large{\frac{1}{2}}\\~~~=6.2[kN]\)
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