問題
太陽光発電に関する記述として,誤っているものは。
答え
イ.太陽電池を使用して1kWの出力を得るには,一般的に1㎡程度の受光面積の太陽電池を必要とする。
ロ.太陽電池の出力は直流であり,交流機器の電源として用いる場合は,インバータを必要とする。
ハ.太腸光発電設備を一般送配電事業者の電力系統に連系させる場合は,系統連系保護装置を必要とする。
ニ.太陽電池は,半導体のpn接合部に光が当たると電圧を生じる性質を利用し,太陽光エネルギーを電気エネルギーとして取り出すものである。
『出典:平成29年度第一種電気工事士筆記試験(問16)』
解説
正解は「イ.太陽電池を使用して1kWの出力を得るには,一般的に1㎡程度の受光面積の太陽電池を必要とする。」です。
この問題は、太陽光発電についてです。
太陽光発電で1㎡あたりに得られる出力は100~200W程度です。最大の出力で、パネルの種類によっても大きく違います。
1kWの出力を得るには、5㎡~10㎡が必要となります。
このことから「イ」が誤りです。
1㎡あたりに得られる出力は100~200W程度!
他の記述について
その他の記述について解説します。
太陽電池の出力は直流であり,交流機器の電源として用いる場合は,インバータを必要とする。
この記述は正しいです。
太陽光パネルから発電される出力は直流です。これを一般家庭などで利用しようと思うと、交流に変換する必要があります。
直流を交流に変換する装置をインバーターと言い、一般的にはパワーコンディショナー(PCS)と言います。
太腸光発電設備を一般送配電事業者の電力系統に連系させる場合は,系統連系保護装置を必要とする。
この記述は正しいです。
系統連系保護装置とは、発電設備の異常で商用系統に影響を与えないためにする保護装置です。主に電圧、周波数などが規定値より逸脱した場合に発電設備を切り離す動作をします。
商用系統に接続する場合は、太陽光発電に限らず発電設備には必ず必要です。
太陽電池は,半導体のpn接合部に光が当たると電圧を生じる性質を利用し,太陽光エネルギーを電気エネルギーとして取り出すものである。
この記述は正しいです。
記述の通り「半導体のpn接合部に光が当たると電圧を生じる性質」を覚えておきましょう。
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