問題
アナログ式回路計(電池内蔵)の回路抵抗測定に関する記述として,誤っているものは。
答え
イ.回路計の電池が有効であることを確認する。
ロ.抵抗測定レンジに切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は,測定レンジの倍率を適正なものにする。
ハ.赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡し,指針が0Ωになるよう調整する。
ニ.被測定物に,赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し,その時の指示値を読む。なお,測定レンジに倍率表示がある場合は,読んだ指示値を倍率で割って測定値とする。
『出典:令和6年度【上期】第ニ種電気工事士筆記試験(問24)』
解説
正解は「ニ.被測定物に,赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し,その時の指示値を読む。なお,測定レンジに倍率表示がある場合は,読んだ指示値を倍率で割って測定値とする。」です。
この問題のポイントは、測定器の扱い方についてです。
倍率表示がある場合は、測定値に倍率をかけて測定値とします。よって「ニ.」は、割って測定値とするとあるので誤りです。
倍率表示は測定値にかけて測定値とする!
その他の記述について
イ.回路計の電池が有効であることを確認する。
電池内臓タイプの測定器は、使用前に電池が切れていないか確認しましょう。
よって正しい記述です。
ロ.抵抗測定レンジに切り換える。被測定物の概略値が想定される場合は,測定レンジの倍率を適正なものにする。
回路計は、一般的にテスターと呼ばれるものです。テスターは様々な機能があり、電圧測定や電流測定、抵抗測定などがあります。よって使用時は適切な測定レンジに切り換える必要があります。
また測定レンジの倍率の選択は、基本は最大倍率から測定していきます。これは小さな倍率から使用すると針が振り切れて、回路計が壊れる恐れがある為です。
しかし被測定物の概略値が想定される場合は、初めから適切な倍率で測定しても問題ありません。
よって正しい記述です。
ハ.赤と黒の測定端子(テストリード)を短絡し,指針が0Ωになるよう調整する。
何も接続していない状態で0Ωである必要があります。使用前に0Ωを調整してから、被測定物を接続しましょう。
よって正しい記述です。
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